俺の荷物1
土曜は起床後から割とバタバタ用意。朝から風呂にも入って10時過ぎの市電に十数キロの機材を抱え乗車。自分は楽器関係の荷物は両手が空くほうが利便性が高いと思っており、エレキギターとエフェクターと呼ばれる音色変換器をひとつのケースに収納して、両手を空けているのだが、両手が空くことと引き換えにしている肩と背中への負担がえぐい。
俺の荷物2
ケースはアコースティックギター用の胴の深いケースを使用して、エレキギターの上にクッションを敷き、その上にエフェクターの乗せたボードを収納しているのだけれども、これが重い。しかもduoでの演奏となると、ただでさえ重いこのケースに加えてもう一つ、リュックを抱える。そう、duoでやるときは両手は空かず、片手でリュックを持たなければならない。もはやメリットはほぼない。そして荷物の総重量はおそらく15キロをゆうに超える。
ライブにいるのよ。この荷物。
しかしながら、この荷物がないと思ってるようなライブはできない。うーむ、明日の朝起きたら急にmisiaやAIみたいなとんでもない声でも手に入ってねぇかな。と思うけれども、世の中そんなに甘くないので、毎回重い荷物を背負い、持ち出かけるのである。
東へ
10時40分頃のJRに乗り込み、尾道を目指す。ま、一旦乗車してしまえば、尾道の一つ手前の糸崎までは電車一本である。横川から乗ったので座れはしなかったものの、広島駅で大量の乗降があることは明白。二駅立って、広島駅の乗降に併せて席を確保。席の前に荷物を置くので、きゅうきゅうながら着席できるのはありがたい。
どんどん東へ
天神川、海田、安芸中野、中野東と景色が急激に田舎になっていく。安芸中野、中野東の辺りが住むには良さそうだな。と思いながらもこの辺に暮らすにしても自家用車はおそらく必須だな。とか考えながら景色を見ていた。そういえばこの辺に住んでいる短髪兄貴のメンバーの方々も全員自家用車で移動していたことを思い出したりしていた。
思えば遠くへきたもんだ。
八本松、西条の辺りで再び多少駅の廻りの建物は少し密集するものの線路沿いから見える景色は田舎である。それ以降の白市、河内などは駅も含めて田舎だ。生まれ故郷の防府の自分が育ったところよりも田舎かもしれない。
ベスト8くらいでしたよね?昔
どこかの駅の目の前に総合技術高校があった。10年以上前に創設後すぐに高校野球の広島県大会でベスト8かなんかになった高校だという記憶がいつまでもある。甲子園には出てないと思うけど、なんかフレッシュで強豪校になりそうな高校というイメージなのだけれども、恐らく10年以上経ってるので、もはやフレッシュでもなんでもない。地元の野球がちょっと強い高校ってのが現状のイメージなのかな。などと想像をしてみる。
乗り換え。乗り換え。
終点糸崎で上記のクソ重い荷物を持って降り、15分くらい駅のホームで待機して福山行きの鈍行に乗車。結構長い一駅の区間を乗り、尾道駅に到着。最近新しくなったのであろう駅舎にはコンビニとお土産販売書があった。てくてく歩いていると後方の若い集団の口調が明らかな関西弁だったりとコロナ禍でも一定数の観光客は訪れているのだなぁ。と思う。
関西人の特徴
今回の旅で若い関西弁の集団に3組出会ったのだが、どの集団も口調も歩調も速い。こういうのは県民性や町の特徴に繋がるのだろうな。と思う。そういえば前、尾道に来た時に駅舎の話を聞いたことがある。尾道は移住者を多く受け入れており、町の雰囲気や歴史も相まって若者~中年が夢を持って移住することが多いそうな。
聞いた噂ね。
その移住者VS昔からの住民の間で駅舎立て直し論争があったのだそうだ。※本当か嘘かは知らないです。ただ、尾道に行ったときに聞いただけ。移住者「この古い駅舎は文化的価値がある。絶対立て直すのは反対。」昔からの住民「古いんだから立て直せよ。あとコンビニあると便利だから一緒に作ってくれ。」というまさに水と油の論争の結果、地元民の主張が勝利。という話を聞いたときに理想と現実という言葉の具体例だな。これ。とか思って印象に残ってたことを思い出した。
尾道ラーメン
そんなことを思いながら、12時半くらいの尾道の町を歩く。15キロ程度の荷物を抱えながら。商店街の中は半分くらい店が閉まってて、数軒行列を作っていた。「パン屋航路」とか。途中で赤兎馬って看板が出てる雑兵というラーメン屋でラーメンと半チャーハンのセットを喰う。所謂尾道ラーメンで尾道感を味わう。ラーメンを喰って、会場まで歩く。都合1.5キロの移動。
リハーサル
会場に着いて、荷物を下してリハを待つ。15分くらいでリハになったので、いそいそと準備。リハ。特に困ったこともなく、終了。良かった。
ワッフルが名物です。
その後、対バンの子に教えてもらった尾道浪漫珈琲というとこで喫茶。ワッフルを食す。店内の半数くらいはワッフルを食しており、尚且つプレーンワッフルが550円という手ごろ感。注文するしかない。プレーンワッフルはワッフルの上にアイスクリームが乗っているように思っていたのだが、メニュー表にアイスクリームは別で110円と記載があったので、アイスクリームをダブルにする金額だとばかり思っていたら、アイスクリームのように乗っているのはバター(単価から考えておそらくマーガリン)であった。家人がプレーンワッフルにしていたので、事なきを得たのだが、自分はバターもマーガリンも食えない。チョコバナナワッフルにしてて良かった。と心底思った。

家のように休む。
そしてホテルにチェックイン。wi-fiもchromecastもあって充電しながら、相席食堂を観ながらベッドでまどろんでいた。家人は海側の部屋だったせいか、カーテンを開き、海に向かって「ビュー」と言っていた。

ライブ
その後、会場に戻り顔合わせ後、開場。ライブ。ライブは7組と出演者が多く、出演順は一番最後。年齢のせいか、寒さのせいか、その両方か、後半になればなるほど身体を休めながら演奏を聞かせていただいた。楽屋?というのか暖房の効いた部屋を発見し、半分見ては身体を休めに暖房の部屋に戻り、座る。ということをしていたせいか、割と体調は良い感じで最後ステージに上がれた。






ライブはいつもどおり出来たかな。大きな失敗もなくよかった。最近、途中で音が出なくなるということが多々あったので、無事に終わるとありがたい。ループで途中で音が出ないとか中々の地獄だしね。
疲れた。寝る。
ライブ後はホテルに戻り、就寝。翌朝、早々に電車に乗り込み帰宅。前に買っていた「子供を殺してください」という親たちという漫画の読み返しをしていたら、広島に着いていた。
バーガーキングうめぇね。
ホテルで寝ていたといえども、年齢的に体力が落ちているので、日曜は一日中家で休息。途中、バーガーキングのハンバーガーを食べてみたいと思って注文。初めて食ったけど、美味いね。バーガーキング。uberで頼むとなかなかのお値段だったけど。と思いながら、日曜の夕暮れと共に就寝。20時ごろに目を覚まし、そこから2時ごろまで寝れずに布団の中で「流れ星銀」を読んでいた。