上下左右が真っ黒の空間。ブラックホールに呑み込まれた瞬間、世界は止まる?
いや、止まっているのか、加速しているのかさえ分からないはずだ。上下左右の暗闇に感覚もなければ何もわからないはずだ。時の流れの感覚も最早なく、全てが無。無為の瞬間の繰り返し。そう、それが令和三年の年末年始だ。もう何を何日にやったかなどということは覚えていない。ツラツラと覚えていることを書き記しておこう。
年末は月末に急に思い立ち「よし、俺は10連休を取る!」と海賊王になる勢いで有給をぺっぺっと申請し、25日のクリスマスに仕事を終えた。よく考えたら自分に連休をプレゼントしたって感じだな。そしてこの10日間、いつ何を喰ったか?なんて全く覚えていない。思い出せるものを書き連ねていくと「餅」だ。餅は正月だからというのももちろんあるのだけれども、個人的に餅は好物だ。米より2割増しくらいで好き。
だから、正月でなくても餅が出てくると嬉しい。例えばおでんの巾着、例えばすき焼き。
そんなとこにいるはずもないのに味噌汁。ま、味噌汁に入ってたら雑煮って地域もあったと思うので、そんなとこにいるはずもないこともないんだろうね。
10日のうち8日は朝昼晩の何処かで餅を喰ったように思う。
そして餅を喰った数分後に家人が「いや、やっぱり正月は太るね」という正月的免罪符を打ち出していたように思う。
そしてカレー。これも10日のうち、半分以上は喰ったかな。年末の最後は買い物に出かけて牛すじ買ったので牛すじカレーを作った。そして、それが美味かったな。という記憶はある。
そうそう、牛すじカレーを作った後に材料が揃えてたので、ビリヤニという料理を作ってみた。ネットで見かけたレシピを元に作ったのだけれども、どうも個人的にバスマティライスの風味が好きではないらしい。
結構な時間をかけて作ってはみたものの、個人的には日本米で喰うカレーのほうが好みだった。ま、こういうものも作ってみないとわからない。年末の最後に新しいことが知れてよかった。そして、本物のビリヤニを喰ったら、「これが世界で一番美味い」ということもあるのだろう。ま、それが人生だよね。
なので、大晦日は自家製ビリヤニと刺身と年越し蕎麦というマリリン・マンソンとジュディマリと長渕剛みたいな食べ合わせの食事をした。ビリヤニはちょっと残したが、家人が「おぉ、これうんめぇぞ」と喰っていたので良かった。

あと10連休に備えて、ネットフリックスに入ろうとクリスマスくらいに思っていた。
しかし、よく調べてみるとネットフリックスは月末締めらしい。
どういうことかというと12月25日に加入したら、12月25日に12月分を決済されて、
ハッピーニューイヤーの宣言とともに1月分を決済されるという。
これは…嫌だ。
ということで年明けまではアマプラ一本で臨むこととなった。家人がそんなに集中してみていなかったハイキューの4部を1話からみようと思ったら、ハイキューの1部の1話から始まってしまった。まぁ、いいかと見始めたら、結構いろんなとこを忘れてて、結果は覚えてるんだけどそこに至る過程なんかが抜けてたので、2周目もしっかり楽しめた。おそらくこれで3日は費やしたように思う。
次に気になってはいたのだけれども、長編ということで敬遠していた「僕のヒーローアカデミア」に着手。89話を一気見。これも3日くらい費やした気がする。
この話は個性という超能力が日常にある社会で個性を悪に使う者をヴィラン、正義のために使う者をヒーローとして区分け、ヒーローを養成するための学校の暮らしを描くアニメだと思っている。人は3歳でも43歳でも魂は変らない。
僕は個性を発動させ、家人に珈琲などを入れてもらったり、ゆたぽんを温めてもらったりした。そう世話を焼いてもらう個性を私は持っているのだ。ははは。と言うだけ言ってソファに転がって数日過ごした。
いつかのタイミングにうちの妹がやってきて「お前、今、「僕のヒーローアカデミア」見てんのか」「全く兄とは趣味が合わねぇな」と吐き捨ててどこかへ消えた。帰ってきた妹に「お前のナンバーワンは何や」と問うと、全く興味のない「耳をすませば」と言われた。
確かに見た覚えはあるけど、なんか途中出てくる猫が他の作品にも出てきて途中まで中学生の淡い青春っぽい話が急にねこねこファンタジアみたいになるやつ。
という印象で面白いという記憶は全くなかった。うむ、妹の言う通り、趣味は合わないな。と納得した。
あ、そういえば妹のために家人とユニコーンの「雪の降る町」の一番だけを歌ったな。妹は「で?」という顔をしていた。
そんな妹と家人はほおっておいてその日、広島インディーズ忘年会をzoomでしたな。
各自家での開催なので、結構な量をグングンのスピードで呑んでいたな。

年が明けて、ついにネットフリックスを契約した。ずっと気になっていた「ヴァイオレットエヴァーガーデン」を観た。
みんなが良い、感動と言っていただけあって、面白かったな。ただ1番いい話だと個人的に思う病気のお母さんと遺される娘の話のオチといおうか結末の内容を
何か違う小説か、漫画か、映画か忘れたけど前に同じような内容のものを観てて、一番最初にその結末を想像してたので、良かったと思うとともに
知らなければ、これは絶対泣いてたのに!とか残念に思った。思ったけど、これが歳をとることの怖さなのだと思った。
どっかでみた、聞いたようなことが刷り込まれており、新しい感動にならない。その針の穴ほどしかない新しい感動を探さないといけないのか。
と思ったけど、別のフィールドに立てば、ちょっとしたことでも感動できるとも思えるので、新しいことを始めるのが良いな。と結論付けた。
今年はスケボーかパルクールの基礎みたいなことが出来るようになればいいな。
あとライブが9日にあるので、スタジオに何度か4回かな。入った。これ以外の外出は皆無だったので、スタジオ時のみドラクエウォークが捗った。
9日のduoの練習。久しぶりだから全くテンポ感覚が鈍ってるんだろうな。と思ってたけど案外イケた。昔取った杵柄みたいな感じ。
duoはこれまでやってた4曲と新曲2曲の6曲構成。久しぶりにやってみると良い感じに後半部分が適当になったり、毎回入れる音が絶妙に違ったりするけど、
それを全部甘受しても「よし」ってなるのは成長だと思うことにする。
そして怒涛の10連休はあっという間に過ぎて行った。家にしかいないのに忙しい。さらに1月1日くらいにワンピースが無料で700話くらい読めるというのを発見し、読み始めた。風呂に入りながらも読んでいた。GWの無料の時にエースのとこまで読んでたので、魚人島から読み始めたけど休みの残りでは足りなかったので、今も読んでいる。
