チャリがめげる
金曜の帰り道、チャリを漕いでいると何やらチャリのペダルが横揺れしている。
強く踏み込むとチャリのペダルの辺りが崩壊しそうな感じ。
しょうがないので、チャリをついて横川の駐輪場へ停める。
シルバー人材センターのじいさんに「いってらっしゃい」と送り出されて「ありがとうございます」と応え、市電に乗る。
市電に乗り、本通りの電停まで行き、そこから徒歩。
pencilの雑貨屋の前で家人と合流。
家人の慰安旅行
本日は松江に続き2度目の旅行支援を使った家人の慰安旅行である。
金曜日に宿泊することで一人3000円の割引券を手にすることができるし、近場と言っても泊まるのはホテルなので、非日常感もある。
サウナもついてるところを選んだし、楽しみである。
pencilからトボトボ中年夫婦が歩き、中央通りを超え、薬研堀を超え、やってきたのはドーミーイン広島ANNEXである。
なにやら昨年くらいに出来たらしい。
前の松江のドーミーインが非常に気に入っていた我々は広島の旅行支援が始まってすぐにドーミーインを探した。以前の松江では家人は初サウナもキメている。
今回も家人はサウナに入る気でやってきていた。
チェックイン後、3000円×2のチケットを持って、近くの辛部で飯。
その後、イズミのミスドで1000円程度のドーナツを購入し、ホテルへ。

心を整えるし、腹も落ち着かせる
家人は「腹を落ち着けなくてはならない。腹を落ち着けるには30分くらいかかる。」となにやらもっともらしいことを言って、布団にコロンと転がった。
家人は転がってしばらくしたあと、ドーミーインの寝巻に着替えた。
そして本格的に布団に転がった。
転がりながら、ドーミーインのサウナ紹介の動画を観ていた。
自分は早々に14Fのサウナへ。
松江は同じドーミーインながら「御宿野乃」という名前だったので多分、こことは多少コンセプトが違うのだろうとは思っていたけれども、広島のほうがビジネス向きの宿泊施設であった。広島のほうがシンプルで小さめな露天、ロウリューなしの小さめのサウナではあったのだけれども、水風呂がキンキンに冷たくて1分入っていられないほどだったので、サウナのあとは非常にスッキリした。
広島の推し方
広島で気になったことはサウナの休憩椅子が全て赤く、加えて椅子になにやら白文字で数字が記載してあることと三味線かなんかの和楽器で演奏された広島球団のテーマ曲がうっすら耳につく程度に延々リピートでかかっていた。
このホテルは広島にあるのに、我々のような広島在住の人間が多く泊まりに来ると思っているのであろうか?
はたまた県外、国外から来た人間に広島とはこんな町ですよ。と赤い椅子と広島球団のテーマソングで印象操作をしようとしているのであろうか?
どちらにせよ風呂になにかしらの主張を持ち込むのは落ち着かない。ということを学んだ。
サウナで休んでるときは広島球団のテーマソングより誰かの身体を洗う音、湯船に浸かる音、水風呂から聞こえる「あ、冷てー!」という自然なBGMだけで十分だな。とか思いながら、広島球団のテーマソングを聞いていた。
1時間強、サウナを楽しんだ後、サービスのアイスを喰って部屋に帰ると家人は転がっていた。
天岩戸のような布団
「サウナに行かないのか?」と問うと、「いくさ、いくけどもさ明日の朝でもいいように思っている。」などと家人お得意の先送りが発動。「せっかくなんで、入ったほうがいいんじゃない?」と言うと、「まだ腹が落ち着かないのよ。あ、9時半から夜鳴き蕎麦のサービスやってるから行こうぜ。」と話をずらした挙句、夜鳴き蕎麦を喰うともちろん「腹が落ち着かないのよ。明日の朝にサウナ入るわ。」と言い残し、寝た。
子どものためにいろいろ用意して準備してやったのに、子どもが興味の一切をなくし、用意や準備が無駄になる親の気持ちを理解した。
寝たものはしょうがないので、自分も寝た。
朝食
朝起きると、ドーミーイン名物の朝食を喰いに行く。
早々に眠った家人も元気一杯で食堂へ向かう。
松江では出雲そばや宍道湖の貝、揚げたての天ぷらやいくらかけ放題など豪華な食事であった。
広島はアナゴのチラシ寿司、カキフライや牡蠣の卵とじなどご当地グルメが並んでいた。
家人はアナゴのチラシ寿司は米はなく、チラシ部分だけが並んでいると思い込み、白飯を茶碗によそった後に愕然としていた。
自分はきちんとアナゴのチラシ寿司を頂いた。
デザートのわらび餅まで食して、部屋に戻る。
部屋に戻ると同時に朝風呂へ出かける準備を始める。家人も流石に朝は風呂に行くだろう。と思っていたら、「腹を落ち着かせる」とまた言いはじめ、「大丈夫だ。10時までには入る」と宣言して布団に転がった。
まだ転がる
家人はほぼほぼ布団に転がっている。
そんな家人をよそに2回目のサウナ。2回目もキッチリ60分程度温まって、朝の乳酸菌飲料をいただいた部屋へ。
家人は起き上がりTVショーを観ていた。
「そろそろ行けば?」と言うと「まだ腹が…」的なことを言う。
チェックアウトまでまだ時間もあったので、布団に転げて転寝をした。
転寝から目覚めると家人が「サウナは11時までかと思ったら、10時だった。今は9時半だ。サウナは無理だ。」
などと供述を始めた。そして部屋のシャワーに入り、満足気であった。
家人がシャワーに入ったので10時半にはチェックアウトし、横川にチャリを取りに向かう。
サイクルショップテラオ
チャリは昨日と変わらず、左右にぶれており乗るのは危険であった。
PARCOの地下にチャリを止めていた家人も寺町あたりで合流し、一路舟入のサイクルショップテラオへ
我が家はどこで壊れても必ず舟入のサイクルショップテラオを利用する。
なぜなら、テラオが一番優しいからだ。
逆にその店舗の目の前でチャリが壊れてもその店では絶対直さないぞ。と決めているのがカナガキ。
以前、何度か訪問した際の対応が非常に態度も悪く腹立たしかった。あとやる気もないくせに値段だけは高額。個人的には絶対利用しない。金を払って気分が悪くなるサービスは最悪だと思う。
ただ憎まれっ子世に憚るとはこのことで昨今のチャリブーム、多店舗経営と店員の態度の悪さとは別に経営は好調そうだ。
ということで、寺町からチャリをついて舟入へ向かう。

いいとこテラオ
テラオに着いて諸々説明すると、「ベアリングが割れとるね。」とのこと、半年くらい前にチャリの内部から変な音がするので、テラオに見てもらったらその時も「ベアリングが割れとるね。」とのことだったので、「ベアリングって結構割れるもんなのか?」とテラオに問うと、「そんなことはない。半年前の交換だとしたら…」といきなり修理代が5000円のところが以前のベアリングの不良の可能性があるから、3000円でどう?と提案された。
いやいや、確かにベアリングの不良の可能性はあるかもしれないけれども、こっちも半年間毎日20キロ程度の走行に加えて、街に遊びに出かけたりしたときに駐輪場以外のところに停めている。停めている最中に何かしらが当たってチャリが勢いよく倒れていた。
なんて可能性もある。ということを話して、修理代5000円で修理をお願いした。
因みにチャリを取りにいったときにもう一回、「今回は3000円でええよ」と言ってくれたけど、ちゃんと正規料金を払わせてもらった。
商売って結構こういうとこなんだろうな。と思った。
ハーティウォンツへ
帰宅前にウォンツに寄り、残った3000円のチケットを綺麗さっぱり使った。
パイプユニッシュや柔軟剤のデカいやつなどを購入。
帰宅後はただただウダウダ過ごし、サマータイムレンダを最終回まで観たりした。
家人に「お前、結局サウナに行かなかったな。」と言うと、「明日、私はちどり湯にいく。そしてサウナに入る。」と宣言した。
ついにあいつがサウナへ
そして日曜の16時前、家人はサウナハットとお風呂グッズを片手にちどり湯に出かけた。
ようやく、ようやくである。
家人がサウナに行った。
なにやら達成感さえ感じる。
サウナから帰ってきた家人は「ほら、ホカホカの中年だよ」と言ってご機嫌であった。
水分の補給はどのタイミングでしたらよいのか?そもそも他所から水分を持ち込んでもいいのか?などの疑問も抱えて帰宅しており、丁寧に疑問に回答をしてやった。
行ったら楽しめるくせに全くもって腰が重い。これが家人である。
ホカホカの中年がドライヤーで髪を乾かしている最中にS角から入電。
S角の呑み会

「今吞んでるから来ないか?」とのこと。行ってみた。
結果、15時から呑んでたS角は退店までほぼ水のようなペースで檸檬サワーを吞み続け、途中、サッカーでコスタリカに負けたら何故か怒りのシュウマイを注文などをして、最終的に安い店だったのに結構な金額を請求されていた。ま、15時からいるって言ってたしね。
S角分の呑み代も多少持ち、帰宅。
広島の若いバンドマンもいて、会としては良き会であった。
あれだけ呑んだのに帰る頃にはS角の酔いも醒めており、なんかバンドのことを話しながら帰宅した。
帰宅すると、家人が半分靴下が脱げた状態で起き上がり、「おかえみ」と寝ぼけ眼で迎えてくれたのだが、腹が落ち着いていないのか、そのままスムーズに布団に吸収されていった。