2022/9/3-2022/9/5

探偵ナイトスクープで涙ぐむ

土曜の朝は探偵ナイトスクープの録画から始める。半身不随になった方のもう1度、車を運転してみたい。
というエピソードで柄にも無く、胸を熱くさせる。
自分の親戚のおじさんも事故(なんか自身が悪いみたいで自業自得っぽい)で半身不随になっており、そのおじさんは現在、半身不随でも車を運転していることに思い至り、出演されていた方も今回限りの想い出にならずにこれからの人生の目標として車の運転が存在すればよいなぁ。とかを思っていた。

GOTO山口

昼過ぎに徳ちゃんが迎えに来てくれて、GOTO山口。
本日から2日間、山口-熊本のプチ演奏旅行である。久方ぶりなので、テンションも上がる。
熊本には演奏に加え、西のサウナの聖地「湯らっくす」もある。家人がいそいそと旅の支度をしているのを横目に「サウナハットは持っていこうかな。」「サウナマットは…店舗にあるかな。」とか思案していたら、家人の旅の準備が終わっており、多少申し訳ない気持ちになる。が、2秒で立ち直る。だって、久しぶりの演奏旅行だからね。

徳ちゃんの車では湯田温泉に到着する2時間程度アニソンが流れていた。
徳ちゃんはDJもしているというか、現在広島ではDJとして認識している人が多いので、音楽の知識が全方位に向いていて、尚且つ深堀りをしている。車に乗り込んだ際は「かぼちゃワイン」のOPが流れていた。

ジパング

ミスター味っ子のエンディング曲を探しながら、山口へ。
ニセ「ルネッサンス情熱」は発見したもののエンディングは見つからなかった。スムーズに防府まで到着し、防府のジパングで昼飯。
いつも間違えてしまうのだけれども、自分は25年前の山口の知識しか有しておらず、防府東ICで降りて、カッサカトンネルを超えて山口市にINするのが一番早くてお得だと思っている。
実際は小郡のICくらいで都市高速?みたいなのに乗り換えて、湯田温泉までチュイーンと行くのが早いはずなのだけれども、この道程は全く自信がない。なので、今回もカッサカトンネルを超える。
なので、ジパング。

ジパングは40年くらい前にはもうあったのではないだろうか?
しかし初訪問のカレー屋さんである。インド風のカツカレーを注文し食す。
良い感じに懐かしく、辛く、長年みんなに愛されている理由も納得である。
昼営業ギリギリの訪問だったけれども、お客さんもひっきりなしであった。
久しぶりにカレーにらっきょうと福神漬けを大量にブッコんで食べたけど、最高だったな。

ジパングのカレー

まごめにいじめられる

カレーを喰って大内のほうを通らずに宮野のほうからヲルガンズメロディを目指す。
ここらへんでようやくグーグルマップを開いた。
そして最後のほうは軽く渋滞したけど、なんとか予定通りに到着。
荷物を下しているとどこからともなく、まごめちゃんが登場。
先日、「まごめタクシーやったら、儲かると思いません?」とサルが核の発射ボタンの掃除をするような危なっかしいことを言っていた人間とは思えぬほど、いい女感を演出した容姿をしていた。
「あら、なんか細くなった?」とまごめちゃんに聞くと返す刀で
「あら、高宮さん、そんなにお腹出てました?」と言われた。
流石、まごめだ。
容姿しか変わっていない。
そして自身の体重は変わっていない。
褒めても貶してもまごめはまごめ。ということを学んだ。

お前はどうして今なんだ。

会場に到着し、まなぶくんはじめ、みんなに挨拶をしてリハ。
どうも給電アダプタがおかしい。給電しない。
会社員が仕事をしない。みたいな感じだ。
確認すると、なんか銅線が飛び出ている。
なぜ、お前は昨日の練習で根を上げず、今、根を上げるのだ。と給電アダプタに問いかけながらも良い塩梅のポイントを見つけてリハをこなす。
本番もなんとかなるであろう。

その後、3年ぶりにルロウズの面々と再会。
ルロウズのリハ後、少し呑みに行こうと相成り、隣の肉とうにを推してる店にIN。
諸々、旧交を温める。

FOG

ライブはayatoから。
なんなんだ。この最初にしてクライマックスな感じ。
音楽を知っていれば知っているほどayatoの深淵が垣間見れるようなライブ。ま、知らなくても十分喰らうんだけどね。天上天下唯ayato独尊みたいな感じである。
ただただayatoが尊い。

ayato

次にウサギ。
3人編成はどこでやっても失敗してるので、今回は無理なくできることを。
練習数も増やして4人とは音圧などが違うことが不安に繋がらないように慣らしてきたつもりでも歌詞が飛んだり、振り切れなかったり、最終的にはリハで生命維持装置がついてたような給電アダプタの心電図が止まったり。と大変であった。
しかも心電図が止まった段階でテンションで乗り切ろうと決意し、テンションフルMAXで40代中盤男性が頑張ったところ、知らぬ間に自身の眼鏡を踏み抜くという大失態をかます。

furateは久しぶりの4人編成ということだったのだけれども、アンサンブルのクオリティが意図してなくあがっている感じがした。予想の外のアンサンブルとでも言おうか、バンドの妙みたいなものがそこにあった。
本丸ちゃんの声も前に出てて、強い歌ものとしても成立しており、素晴らしかった。
ライブ後、金子くんに聞くと「狙っていない」「多分、入り間違えただけです。」などと言っていたけれど、
全ての事象がfurateのライブにプラスに働いている!みたいなライブだった。

furate

最後はルロウズ。
強い。これに尽きる。
3人編成の最少セット。なのに、太く強い。こんなもん見せられたら精神弱かったらバンド辞めるね。って感じ。
新旧織り交ぜての演奏だったけれども、どんどんシンプル且つ複雑になっている感じ。
最高。

ルロウズ

夜は会場はおろか、山口市にさえいないであろうさない家を借りてみんなで話す。
いろんな話を聞けて楽しかった。あとさないの家のブレーカーは30Aだということが学びであった。
3時頃に寝た気がする。

僕らは余裕綽綽

移動、夜更かしが重なろうとも寝る体力のない初老の朝は早い。
7時半に起床。でも、家人に起こされたのでほっておいたら、もう少し寝る体力はあったかもしれない。
今日は8時に熊本に向けて出発するので、用意。
徳ちゃんが別にホテルをとってたので、合流待ち。
徳ちゃんから8時過ぎに「今、起きた」との入電。
グーグルに聞くと、3時間11分で熊本につくとのことだったので、徳ちゃんに「焦らずに集合で大丈夫」と返信。
ライブは14時からでリハはないので、余裕であろうと高を括っていた。

そして忘れてならないのが、昨日のライブ後から眼鏡が壊れていて、カバンを弄ると出てきた通勤用度入りサングラス。
この度入りサングラスで昨日の夜から過ごしている。
見た目はみうらじゅんである。

みうらじゅんのコスプレ


8時45分頃に徳ちゃんと合流。みうらじゅんのまま乗車。
途中というか最初から自身がみうらじゅんであることを忘れて、立ち寄ったSAなどで普通に飲み物などを購入していたが、たまに畏怖の視線を感じることがあった。

まだ僕らは余裕綽綽

熊本までの道中はラジオ。安住紳一郎の日曜天国を聞いていた。
徳ちゃんが「日本で一番聴取率のいいラジオです。」と教えてくれた。
そして余裕があると思っているので非常に安全運転で途中まで熊本に向かっていた。
熊本に入ったくらいで「時間が割と過ぎているけど、14時には余裕だね」なんて言っていた。
13時過ぎに会場着。
荷物を下して近くの駐車場にまずは車を停めて、リハ後にホテルの提携駐車場に移そう。なんて言っていたけれど、近くの駐車場が全く空いていなかったのでもうホテルの駐車場に停めてしまおう。と決めて、家人に荷物番をお願いし、会場から徒歩で5分程度離れた駐車場に車を停めに行った。

アートブレイキーフェス出演!


ちょうど空いてた3Fに車を停めたくらいで家人から「おい、お前らリハだ。みんな焦ってる。急げ」と入電。
徳ちゃんと初老走りで会場を目指す。ちなみに徳ちゃんも40代である。
会場に着くと、ドイサイエンスの面々が待っていらした。すいません。。
土井ちゃんに「サングラスだ!」と弄られるものの、清田さんの表情は切羽詰まっている。
天秤にかけずともこれは切羽詰まっていることを自覚。急いでステージへ。
ステージでは昨日給電アダプタが壊れたことを知って、急遽福岡から給電アダプタを持ってきてくれた神棚onthewallのとだかくんから給電アダプタを借りる。ありがとうonthewall。
ステージが暗いので作業に手間取っていたら灯りを照らす者があった。
あだちくんであった。
切羽詰まっているので、挨拶もそこそこに準備。
あだちくんは多分にやにやしていた。おそらく理由はない。

ごめんなさいからのリハ&ライブ

セリグマンの猫の演奏をほぼほぼ耳で聞きながら、一人でずっと焦ってセッティング。
ようやく準備が出来たときには、リボルバーと歌っていた。この曲だけステージからサングラス越しにライブを観ることが出来た。よかった。
セリグマンの猫の演奏後、少し音を出してPAのじゅんくんから「少し押してるので…」と入電をいただき、即演奏開始。ご迷惑をおかけし申し訳ない!!
ライブはバタバタしてたのが良かったのか、変なことを考えることもなく、今できることを今できるレベルで一生懸命に演奏することに注力できた。途中、弦が切れたけれども冷静に「切れたの2弦か。次は最後で和田森か。2弦なしでイケるな。更に時間押して迷惑をかけることは決して出来ん!」と判断もすることが出来た。
演奏はどうだったか?ってのはよくわからないけれども「今、出せるもんは全部出しましたよ。」って胸を張れるライブはした。
良かった。ライブ後、休憩をしてMy Lucky Dayを観ることから個人的にアートブレイキーフェスがスタート!

My Lucky Day

ネネカート

控室に戻ると、あだちくんがいて「よかったですよ」と褒めてくれた。
久しぶりに会うのだけれども、なんだろう。久しぶりな感じもしないし、軽口を言い合いたい。なので、早速軽口の応酬をして、あだちくんはセッティングに入った。
あだちくんはネネカートという本人の性格とは真反対の美しいバンドをしている。
今日はGOATBELLというバンドのサポートと言っていたけれども、気合が入っているのがエフェクターボードから伝わってきた。
ネネカートのあだちではなく、GOATBELLのギタリストあだちであった。
GOATBELLのライブも初めて観たけれども牧歌的な要素もバンドの要素もありつつでとても良いバンドであった。
GOATBELLのライブの後、ヒラオカテツユキさんが1曲目にネネカートのサイレンをカバーされてたのもとても愛があった。
とても素晴らしいサイレンだった。

GOATBELL

あだちという男

あだちくんは演奏後、「naveroのJCは生きてるからよく歪む」などと言っていた。
そして出番も終わっているのでリラックス状態で人の日記を捕まえて「あの日記は家庭不和を起こす」と都合7回くらい言っていた。
今回もいろいろ書きたいことはあるけれども、家庭不和を起こされたら溜まったものではないので、総括だけ記そう。

「決して良い子ではありませんでしたが、家庭を悲しませるようなことはしていません。ご安心ください。」
(あ、僕が見る限りってのを加えときますね。)

汚いおじさんからふつうのおじさんに

ライブ後はホテルにチェックイン。その後、飯を喰ってないので飯を喰ったり、昨日風呂に入ってなかったので、風呂に入ったりと、生活全般の用事を済ます。
汚泥のような中年が通常の中年に戻った後、再び会場へ。

アートブレイキーフェスを満喫!!

ナルコレプシンやルロウズ、ジャンプスのセッティング中であった。
以降、好物ばかりが出される久しぶりの実家の夕食のようなみなさんをずっと観ていた。
たまに足の裏が限界になるので座ったりしながら。
本当にどのタイミング、どの場所から観ても最高であった。
ナルコレプシンは以前観たときより近くで観たせいか気合がブリバリでカッコ良かった。
演奏途中のループとか気が狂うな。とか思いながら、ループの揺れ、リズムの揺れも確実に用意されていたもので非常に痺れた。

ナルコレプシン

ジャンプスは演奏が素晴らしいのはもちろんのこと、言葉が借りものではなく人間性を滲みださせており、純粋に清めば清むほど、生きにくい令和の世の中に楔を打つような印象であった。

デュビアは家人がとても好きらしく家人が足の裏の痛みを押して、身体を揺らしていた。
ヤバい熊本の一翼を担う素晴らしい音楽性と人となりでライブも最高であった。
終演後、あだちくんにハイボールを膝の上にこぼされて、あだちくんの頭をはたいてアウトプットしているところも好きです。

デュビアとじゅんくん

fresh!は初見だったけれども、こちらも心が弱ければバンド辞めようかな。と思う演奏であった。1曲目とかあのアンサンブルとsaxの絡みとか極上だったな。
musicfromthemarsの方がメンバーにいるとのことで縁があれば、マドナシくんの話でも出来ればと思っていたけれども、人見知りも発動し、どの方がmusicfromthemarsかもわからずに終わった。

fresh!

fresh!の途中で中抜けして徳ちゃんと家人と晩御飯。
wanimaがBGMに流れる店内、お客さんの誰かがずっとBGMのwanimaをハミングしている。
これもまた熊本だなぁ。と思う。
熊本ラーメンを喰う。

喰って会場に戻っていると、会場上で中西君に出会う。
中西君もいい感じに出来上がっておりナイス。
新曲の家人のドラムフレーズに注目してくれるあたり、ありがたい。
家人も「そう、あれメンドクサイんですよ。最後のタンッが。」と会話も弾んでいた。

会場に戻り、噂は兼ねがね聞いてたyard rat。会場の熱もクライマックスに向けて燃えてるのが手に取るように分かる。ライブも音が出た瞬間、みんな大喜びって感じで幸福度が上がっているな。と思った。本当に熊本のみんなの大好物バンド。貫禄や風格もあったな。

yard rat

Mul-let-Ct2は何がどうなのかわからないけれども妙なポップさを勝手に感じてしまう。本当に勝手に感じてるだけなので、聞く人が聞くと極悪ハードコアだろうし、当人も不本意なのかも知れないけれども観ててめちゃカッコいいのだけれども、笑顔になれる。

Mul-let-Ct2

SPAZZMATICSも最高である。ピークからスタートしてピークのまま終わる。全力全開である。いつみても。と言ってもアートブレイキーフェスでご一緒するくらいだけれども身体が自然に縦に揺れて脳が爆裂で走り出す。

SPAZZMATICS

klagitzも美しい。田中さんは本当に奇人で天才で飲んだくれで唯一無二のメロディメーカーだと思うのだけれども、klagitzは加えて歌詞も素晴らしいな。と思った。写真と日記を目の前に差し出されているような感覚。勝手にこっちで映像を結んで楽しむ。

klagitz

最後はDoit Science。宇宙のポップス。観てて「あー、良かった」となんか安堵する。観てるみんなも笑顔と尊敬と感謝とプラスの感情の全てをステージに向けていたように思う。清田さんは早々に手を負傷し、FEVERとパニスマのコラボTシャツを血で汚していたけど、キレキレであった。Doit Scienceはずっとツアーして暮らしてほしい。あとで気づいたけど、山口さんがまたウサギのTシャツを着ててくれたのだけれども、もしかしたら家人がデッドストックとして発掘して販売していたSと160のTシャツのどちらかを購入してくれたのかもしれない。挨拶もできなかったので聞くこともできなかったけれどもそうであれば有難い限りだ。

doit science

終演後、軽く乾杯し集合写真。あだちくんは「写真撮るよ。」ってタイミングでもステージ上でルロウズとプリミティブなドラムを叩いていた。そして夜は更けていく。

西の聖地

起きたら8時過ぎであった。初老にしては良く寝た。しかし体力は回復しておらずまだ眠りたい。と思うものの今は寝れない。なぜなら寝る体力がないから。本日は広島に帰る前にサウナの西の聖地湯らっくすへ行く。事前に徳ちゃんと家人にもお伝えしておいたので2人とも付き合ってくれる。しかも湯らっくすの隣には徳ちゃんの聖地ブックオフ、ハードオフが控えており最高。近くの蔦屋の半分が韓国食品店だったらしく家人も満足気でよかった。

湯らっくすは最高であった。が、初心者にわかりにくい箇所がいくつかあった。入口で靴を脱いだあと、下駄箱が見当たらない。少し迷った。下駄箱は100円入れて後で返ってくるタイプだったのだけれども、着替えを入れるロッカーは10円で払いきりのロッカーであった。前段で100円払ってるので最初に100円突っ込んで、「閉まんねぇな。閉まんねぇな。」と迷った。こちらはロッカーに書いてあるんでよく読め。って感じであろう。と、入浴までは戸惑いもあったものの日本一深い水風呂、MADMAXボタン、3種のサウナどれも最高にスッキリする。外気浴も日干しの中年の山である。月曜の11時に。

身体はスッキリ、心は感無量で帰路。帰路は浜田麻里のリターントゥマイセルフからスタート。途中で眠くなり、家人と助手席を変わってもらう。起きたらチャゲアスが流れていた。「太陽と埃の中で」「YAHYAHYAH」とか歌ってたら今回の旅が終了。

みんな、ありがとう。とても楽しかった。

台風の心配があったものの雨の一滴にも降られることのない最高の旅であった。山口、熊本のみなさん、ありがとうございました!みんな、最高です。みんなが最高なので僕らも最高です。またすぐ遊んでくれ。