僕は酒があまり強くないのだが、割に呑むのは好きなほうである。
今週末、久方ぶりに酩酊状態になるほど酒を呑み、打ち上げにも出られなくて残念だったな。と思っていたら、月曜の朝にこんなニュースが流れてきた。
「食道がんのリスクが酒飲んで顔が赤くなる奴はリスク高。更に酒飲んで顔が赤くなる奴が酩酊したら、酒飲める奴の89倍くらいヤバい。という研究結果発表!」
このニュース、木曜に流しとけよ。
と我儘なおっさんは思うわけではあるが、おっさんに併せてニュースが流れるほど、ニュースも暇ではないことをここまで生きてきたら知っている。さ、今週の日記です。
金曜は夕方から麻雀の会。「うちの祖父の家に自動麻雀卓がありますよ。」この一言から本日の麻雀大会の開催が決定。
面子はプロ雀士の資格を持ってるシステムエンジニアS、育った環境的にキツイ勝負をかなり乗り越えてきているであろう元パチプロK、祖父の家に自動麻雀卓があるというだけで強制参加H、そして自分である。SとKは会社員として働いているもののバックボーンにグレーゾーン感が満載である。退社後、S、H、Kとローソンで合流し、まずは腹ごなしでラーメンを喰いに西区の紺屋へ。久しぶりに喰う紺屋のラーメンはみんな塩ラーメンを喰う中、担々麵を喰った。山椒が効いた担々麵で美味かった。
その後、会場の近くにポプラがあるので、そこで飲み物とかを買おう!と意見を合わせ出発。府中町に向かう。
会場近くに着き、ポプラを探すもポプラがない。
「あれ、あれ?」という言葉が車内を交錯する。見過ごしたのかとUターンし、ポプラを探すとポプラがあったのであろう場所にクレーン車などの大型車両がたくさん止まっていた。
ポプラはなくなっていた。そしてポプラは右という表示のみが残っていた。
その表示を見ながら「ほら、ここポプラあったんですよ。」と車中で会話をしていた。しょうがないので、近くのスパークで買い物。飲料や菓子などを購入。好きなものを入れていたら2000円くらいの金額であった。
ラインナップに煎餅、濡れ煎餅が入っているあたり、メンバーみんな着実に年を取っているな。と思った。
会場のHの祖父宅に到着。
手入れの行き届いたお宅であった。Airbnb出したら一泊20000くらい取れそうな立派な木造建築である。
玄関入ってすぐ左の畳の間にそれは堂々と鎮座していた。
全自動麻雀卓。
プロ雀士Sが「これ、牌がデカいすね」と言っていた。
何かのTVで全自動麻雀卓というのは2セットの牌を使ってひと組目でプレイをしてる間にふた組目は
機械が積んでいるという話を知っていたので、「おぉ」と思いながらプレイ開始。初めて空いた穴に牌を流し込んだら、すぐに積まれた牌が出てきた。なんか感動である。
そしてプレイ。プレイ中、機械が牌を積んでくれるわけだが思ってるより音がデカい。ま、麻雀に集中しはじめたら気にならないんだけどね。
字牌が5枚くらい端に溜まってるとやる気が起きず、音が気になるよね。
で、久しぶりに麻雀を楽しんだわけだが、結果、プロ雀士SとグレーゾーンKに捻り上げられ、家主Hと共に敗北を喫した。
深夜1時半ごろ車で送ってもらい帰宅。
次の日は朝7時ごろ起床。そこから今週の溜まってる録画番組を視聴。
かりそめ天国、ナイトスクープなどを視聴していると家人が起床。
起床したものの起き上がることはせずに布団の中でスマホを弄っている。
スマホ弄りもひと段落したところで家人は立ち上がり、起き上がった。
そして一緒にナイトスクープを観た。
誰が一番足の臭いのか?という至極くだらない話から最後はアル中で母の遺骨を持って消えた血のつながらない父を探してほしいというドキュメンタリーまで振り幅の大きい回であった。
まさに笑いと感動。探偵ナイトスクープ最高だな。と思っていると、おもむろに家人が風呂に入った。
家人が風呂から出たあとに自分も風呂に浸かり、準備。
本日は梅田HARDRAINにてandyoung…,MerryGhostsとのスリーマンライブ。
非常に楽しみなライブである。
生のandyoung…を観れるのは数年ぶり。MerryGhostsは3月に共演して以来だけれどもいつ見ても強いライブをする。そんな2組とライブできるのは非常に嬉しい。家人とともに13時前に市電に乗り込み、広島駅へ。電車は14時前の新幹線である。
新幹線は速い。15時半には新大阪の駅にいた。新大阪の駅には大型の蝶々の羽根くらいのサングラスをしてマスクをかけた一目見たら芸能人か?と思ってしまうような一般人がいたり、喫煙所の角を陣取り延々煙草を吸ってるおじさんなどが生息していた。
家人の調査で会場までは地下鉄が良い。とのことで地下鉄の駅を目指し歩く。
結構な距離を歩く。
そして着いた梅田駅?かな。から徒歩。途中、「あれ、ここ前に通ったことある」などの記憶を頼りに歩く。
途中、家人のgooglemapが一定の場所から微動だにしなくなり、道案内を拒否してきたので、自分のgooglemapを立ち上げたりしていたけれども、結構近くになっても見覚えが全くない。
あと数十メートルでHARDRAINというところで記憶にこびり付いている五差路の交差点に出た。
「着いた」
家人と二人でそう思った。
この五差路こそ、HARDRAINの入り口。我が家ではそういうことになっている。前通った道と全く違う道のりでやってきていた。

二回目の梅田HARDRAINである。入るとMerryGhostsがリハをしていた。
リハ後に挨拶をして、ウサギのリハ。
リハも調子よくできてありがたい。PAの方の技術がとても高いと思った。
その後、andyoung…の皆様にも挨拶をしてandyoung…のリハを観た後にチェックイン。
andyoung…はリハ観ただけで、拍手しそうになった。

チェックインに向かいながら、家人と分からないながらもandyoung…の村上さんの音色について想像だけで討議したりした。「加納さんがJCのクリーントーンで支配しているトーンとそれ以外が村上さんという棲み分けが出来てるからあんな風になるのではないか?」「いやいや、そういう音の作り方のバンドなんてごまんといる。
そこは一因かもしれないけど原因ではないだろう。」とか話す。家人がギターの音に感動するなんて他にはほぼないので、家人の音色の感動&想像話を聞きながらホテルへチェックイン。
チェックイン後、その辺を散歩。女子高生がたくさんいるな。と思っていたのだが、どうやらここはラブホテル街で女子高生と思わしき方々はお客様の趣味に併せた従業員の方々だと後で気づく。
散歩のあと、会場に戻ると開場時間だったのでお客さんが少しづつ入って来ていて高まる。
恐らくウサギ自体を初めて観る方も多いんだろうな。と思うと、緊張してくるもののandyoung…のライブのほうが楽しみであった。
久しぶりに観たandyoung…ライブは素晴らしく、途中でギタートラブルがあったときに加納さんが曲を途中で止めて、「久しぶりやから、みんな村上のギターも聞きたいやろ?ちょっと待ってな」と言ったときがなんか最高だった。
andyoung…のライブが終わったら次は自分たちである。
ライブはまぁ、演るのみって感じなので、できる限り頑張る。それだけっていうシンプルな感じだったけど、
リハで左脳をしたときに家人がちょっとフレーズが聞きづらいと注文があったので、本番で少しアレンヂしてみようと思ってたけど、そもそものリフを入れ間違えたときは「おぉ、俺、緊張してるな」と思ったけど、早々に左脳を諦めて、「1000の真理」に切り替えたときは「ま、そこそこ冷静だな。俺」と思ったな。でも、ライブが終わった時はホッとした。
最後はMerryGhosts、本番も終わり、緊張も緩み、そんなに呑めない酒に手を出す。ライブ観に来てくれてたcyberneのベースの方が一杯奢ってくれた。
ありがたい。アルコールを入れ、良い気分でMerryGhostsを堪能。最高な体験でしたな。ワキサカくんの全体をプロデュースするようなギターの音と声、
カノウさんのフロア全体をアゲるリズム、打ち込みとは思えないようなベースと2つの楽器とのグルーヴ。どこまでストイックにやれば、この境地に行き着くのであろうか?ってことを考えるくらいの最高のグルーヴだった。
最高のグルーヴに横ノリしてたら、多分3杯目の酒を呑んだと思う。

ライブ終了後も諸々冷めやらず気分は高揚していた。
有馬さんにいろんな方を紹介してもらって話を伺ったり、村上さんにギターの話を聞いたりして更に気分は高揚した。その段階で留めておけばよいものの酒を呑みなれないせいであろう。
完全に調子に乗った。
日記の最初に書いたニュースをもし金曜日にでも見ていたならば、顔がすぐ赤くなる自分がここまで深く酔うものだろうか?いや、酔わない。と勝手に思うと、最初のニュースは早く報道してほしかった。と今になると思うのだが、結果はまぁ、変わらなかったのかもしれない。
ラストオーダーの4杯目のハイボールを口にしてしばらくしたら、「あ、これはダメなやつだ」と自覚。
しかし自覚したところでもう遅い。水を飲む。吐く。くらいしか対処方法がない。
どこか。どこか、座れる場所をと思い、端っこのほうに突っ伏していたら、吐きそうになったので、
「良し、吐いたら楽になる」と思い、トイレへ。
トイレで吐いたら、どうやら朝に食ったものは消化されていたのであろう。
吐いても胃液みたいなものしかでない。しかもそれは何かの酸のようなイメージでアルコールが凝縮してあるような味がした。
数度、チャレンジしても固形物が出てこないので気分も変わらない。
トイレから出ると同時に座っててもダメだ。と思い、ゆらゆらと歩いてステージで寝転んだ。
もう横になれればどこでも良かった。
そこでどれくらいまどろんでいたのか分からないけれども、家人に「そろそろ撤収の雰囲気だ。お前は今、立ち上げることができるか?」と問われたので、「できる」とだけ答えて起き上がった。起き上がった段階でワキサカくんがいろはすをくれた。
ありがとう。ありがとう。これこそ命の水です。と思いながら、水を頂く。
打ち上げしたい気分が満載だったものの完全に調子に乗ったせいで台無しである。
トワイライトスリーのツアーでこないだ広島に来てくれたアシスタンツやガリザベンとももっと話をしたかったけれども、重い荷物を抱え、「ありがとうございました~。」というのが精いっぱいという状況であった。そして先ほどまで命の水だと思っていた水をきれいに忘れ、スタッフの方に「高宮さん、水!」と走って届けていただいた。ありがたい。ありがたい。そして酔いは覚めない。
家人は「荷物だけ持てればええわ。あたしゃ、こんな荷物は背負えんで。そして、もしお前が不動になったら途方に暮れていたわ」みたいなことを言われた。
そしてホテルに着き、即服を脱ぎ、なんだろう。この2年の生活の癖?手洗いとうがいだけはして、布団に転がった。布団に転がったところで気分がよくなるわけでもなく、荒い呼吸をしばらくしていた。
家人が「あたしゃ、晩飯買いにいくけど、なんかいるけ?」と問われたので、「なんもいらん」と伝えると、「じゃろうね」と一言残し、出かけて行った。朝、確認すると大盛そうめんの空きパックがゴミ箱にあった。家人はすごい腹が減っていたのだな。と思った。
翌日、家人に聞いてみると「あたしゃ、大盛を買ったつもりはなかった。ただ安かったのだよ。それもそのはずでもやしと刻み葱のみがトッピングでずっと麺が多いな。このきしめん。って思ってた。」と言っていた。そうかそうめんではなく、きしめんだったか。と思いつつもそんなことどうでもよかった。起床後、タバコなどを吸い朝のラブホテル街を観察していた。髪の青い彼女に支えられながら、ビジュアル系っぽい彼氏がギリギリな感じで歩いていた。非日常だな。いや、異世界だ。と思った。

ホテルで自身の部屋に戻るときに見かけた朝食バイキングに集まる人の群れ、そしてエレベーターに自信満々に貼られた旨そうなだし巻き卵のポスター。ここの朝食バイキングはイケる!と何故か確信を持ち、起き抜けの家人に「朝食バイキング行こうぜ」と誘うと「悪くない」との返事をいただき、バイキングへ。目しか出してないイスラム教のヒジャーブをつけた日本語が覚えたてで口調がきつくなってる店員さんに注意を聞き、バイキング開始。するとどうだろう、あんなに自信満々に俺の飯!とか謳っていただし巻き卵がない。どこにもない。なんかカレーのほうが推しになっている。非常に残念ではあるが、せっかく金は払ったので食うものは食う。ただ朝から唐揚げとか食えねぇよ。と思い、なんだ、この晩飯チックなラインナップは。と思っていたら、目の前の家人の皿に唐揚げが2つ鎮座していた。そうか、そうか朝から唐揚げ喰いたい奴も多いのか。そうか。そうか。と思いながら、自分も唐揚げを一つ喰った。

その後、チェックアウトし、家人が「どうやら東梅田駅が近いぞ。」というので東梅田駅を目標に徒歩。しばらくして東梅田駅の構内に入ると、JR大阪駅の案内が出ていた。我々が購入している新幹線のチケットはJRであれば市内どこから乗っても均一運賃である。地下鉄に乗るともちろん別料金である。そこで荷物は重いながらも、JR大阪駅を目指して歩く。そんな遠くない距離にJR大阪駅はあった。行きもそうすれば地下鉄代の節約になったな。と二人とも思ったものの口には出さなかった。

新大阪駅に着き、家人が551を購入し、そのまま新幹線で帰宅。帰りは各駅停車で2時間かけて帰宅。
帰宅後、ウダウダしていたもののネトフリでサ道を観てたら、思い立ち近所の銭湯へ。サウナに入る。最近、よくこの銭湯に行くのだけれども行くたびに違うモンモンの方を見かける。タツーではない。モンモンだ。近所の銭湯は2か所ともタツーOKだからかタツーを入れてるサウナ愛好者には高確率で出会える。みんな入れてる種類や絵柄が違うので見てて楽しいけど、見られて嬉しくない方もいるかもしれないので、いつもそっと見ている。
帰宅後、ボーと整いながらネトフリでソードアートオンラインの2部を観ながら就寝。