最近はライブがない。決まっていても延期や中止になってしまう。ま、しょうがない。日本は国内中そうだからね。全ては国民のせい。老害に政治を委ねた結果、ろくでもない日常を送っている。若い人に政治を任せたいと思っても選挙に行ってその人を国政に送らなければ何も変わらない。そう、ほかの国の若い政治家は国民が生んでいる。日本は生んでない。それだけ。それが今の飲食店の喘ぎを生み、データに基づかない自粛をさせられ、後ろ盾の観光業界に金を落とす策を講じようとしている。そしてオリンピックは電通とパソナに金が落ちる。変えれるのは国民しかいない。けど、選挙に行かずに文句だけを垂れる。ふう。そろそろ変わらないとね。
で、土曜日。朝から20人前のカレーの仕込み。そう今日はヲルガン座にて18時よりカレーを提供する日。高校生のときの初ライブみたいな気持ち。バンドは20年続けると、人にどう思われるかも大事だけど、自分が良いと思うものをちゃんと作れているのか?が大事だということを口だけじゃなくて気持ちで理解できていると思っている。ただカレーは初舞台だ。人の評価が気になって気になって仕方がない。音楽の批判には多少慣れていてもカレーの批判には慣れていない。ビビる。ビビる。そう、そもそも気がそんなに大きくない。デフォルトがビビり野郎だ。
なので、前日から鶏肉をヨーグルトと塩麹につけて、まずは時間という味方をつける。時間とは素晴らしいものでそれだけで旨味が増したり、柔らかくなったりする。朝8時より玉ねぎを都合8個程度処理。炒め方がちょっと異なるので、4個づつ処理。時間が倍かかる。そこから2種類のカレーに分岐。今回はバターチキンとチキンコルマの2種に決定した。バターチキンはスタンダードのものが必要と思ったことと、いずみさんに誘われたときに気になると書いてあったからだ。あと、前に五日市のスパイスカレー屋さんのカレーを喰ったときに妙にクローブが効いてて、以前ネットで読んだ日本人はクローブの香りが好きということを思い出していたので、今回のバターチキンはクローブ強めで作ってみることにした。もうひとつのチキンコルマは以前ヲルガン座のカレーイベントでドベをとったときに1位だった山広ちゃんのカレーを食べたらクリーミーだったので「そうか、社会はクリーミーを求めているのか。クリーミーこそ民意」とわが事得たりという学習をしていたので、今回はチキンコルマは社会と握手するのに必要なカレーだ。と思っていたのでチョイスした。バターチキンはクミン、コリアンダー、ターメリックと基本に忠実に作成したつもりだ。チキンコルマはクミンと大量のカルダモンという厳選のスパイス2種で作成。10人前づつを作ったつもりだったが、結果17人前しか取れなかった。これはどうやら皿が大きかったこと、店に立つと高揚して多めに注いでしまうこと、根本的に作る量が少なかったことに起因するっぽいと分析している。あと、注文が入るまでの保温としてカレーを超弱火にかけていたのだけれども、超弱火であろうとも数十分、火にかけ続けていると水分が飛び、味が濃くなっていくことを学んだ。提供途中でこのことを学んだので途中から水を差して、塩を調整し味見をするということを何度も何度も行った。味見で太るとはこういうことか!と思ったけれども今、考えると違うかもしれない。
カレーは皆さんの気遣いもあり、開始60分程度で提供終了。売り切れとなった。ありがたい。ありがたい。
提供後、食べてくれた皆さんと話していると割とみんなツイッターを見てくれていて、現在研究をしている「ほうじ茶カレー」が提供されるものと思っていた方も多かった。早めにほうじ茶カレーも完成させなければ。と心に近い次の日から更に研究に熱が入った。ほうじ茶カレーが完成した暁にはまたヲルガン座でカレーを出させてもらいたい。バンドのライブがないとほうじ茶カレーの完成を目指す。どうやらこれが自分のスタイルらしい。不思議な組み合わせだな。と思うけど、ま、これが自分なのでしょう。
はじめて大量のカレーの提供をしてみて、本当に学ぶことが多かった。今回、お店を想定して原価のことなんかも考えてみたし、提供スピードや盛り付けや辛さのリクエストのことなんかも考えていた。が、米が足りなかったら…とか皿を洗う。とか注文がもし複数あったら…とか想像が足りていないところもあった。あと調理器具や火力などもっとこういうのがあれば…とかもっとこうしたら…とかの発見もあった。
いろんなところでカレーを出してみたいなぁと思っているので、どこかで機会があればみなさん誘ってください。あと保健所の衛生責任者のやつを取りにいこうと思った。

空の容器をもって十日市から家まで歩いて帰った。手伝おうと思ってきていた家人とカレーの反省会をしながら帰宅。
翌日はずっと家でネットフリックス。と思っていたら、昨日の疲れがでたのか見ながら寝てた。夕方に起きて、またカレーを作る。先日いろいろみんなから聞いていたほうじ茶カレーに対するアドバイスや提案を実践してみた。結果は芳しい方向ではなかったけど、大量に作ったので1日置いて追いほうじ茶をキメてみようと思い至り、冷蔵庫に余ったほうじ茶カレーを入れて就寝。