2020/05/09-2020/05/10

家の中

「あぁ、太る」
「思いの外、太る」
「半年ぶりに履いたパンツがキツい」
金曜の夜にサキチヨが言っていた。
その後、
「私はもう菓子喰わねぇ」
と宣言し、迷い家で買ったおかずと
豆腐にカレーをかけたものを
頬張っていた。
その数十分後、
アイスを喰いながら
「は、菓子は喰わねぇけど、
アイスは喰わないなんて言ってない」
というこういう人が政治に
向いてるんだろうな。という
発言をし、パピコを半分喰い、
サキチヨは寝た。

土曜。
朝からいつも通り、録画番組などを
見ていると、目を覚ましたサキチヨは
布団から出ることはなく、布団の中で
日課のツイッターでのマスクチェックを
行っていた。このマスク品薄の最中、
最早特技といってもいいのではないか?
というくらいサキチヨはマスクを確保する。
おそらく今、家には一定の量のマスクが
ある。しかも50枚で1000円以下、1枚あたり
20円以下でメーカー品を調達している。
これは全てツイッターのマスク販売情報の
アカウントをフォローして単価と品質に
満足する商品が出たときのみ、スピード
勝負で購入するのだそうだ。
確認する暇がないとのことで、
たまにうちの前に置き配がしてあったり
するが、安く品質の良いマスクが
定期的に追加される。
そのチェックを布団の中で行っていた。
僕は前日の脱力タイムズを観ていた。
品川を観ていると、実力があっても
調子に乗ったら這い上がるのは難しい。
謙虚さは武器だな。
と思いつつ、実力者のトークで
笑わせていただいた。
脱力タイムズが終わったころ、
サキチヨが起き上がり、昨日と
同じように
「あぁ、太る」
「思いの外、太る」
と言っていた。
そこで広島の新規感染者数も0が
続いてるし、久しぶりに散歩でも
するか。と提案してみると、
運動という現実が目の前に
突きつけられ、これから起こる
足を前に出したり、手を振ること
への苦手意識からなのか、少し
苦い顔をしつつも「お、おう」と
いうので、散歩に行くことに
相成った。

家を出て南へ。
もちろん僕の手に持っている
スマホにはドラクエウォークの
画面が表示されていた。
今はGWに相応しい、これでもか!
というくらいの優遇措置がされて
おり、日々チマチマ頑張っていた。

江波方面に歩きながら、

「江波って書くけど、神社は
衣(ころも)に羽(はね)の
衣羽神社って書いてあるよね」

「なぜ衣羽がそのまま地名に
ならなかったのかね?」

「不思議だね」

みたいな話をしながら歩く。
サキチヨは運動を兼ねている
とのことで元気よく手を振りながら
歩いていた。
江波の町を歩いていると、
すごい細道を発見し、
吸い込まれるようにその道へ
道幅1メートルもない
細道をグイグイ進む。
途中までは廻りの建物も
古いし、道も狭いし、
戦前から区画整理されてない
土地を歩いてるのかな。と
思ってたけど、細道ながらも
道が真っすぐ敷かれている
ことから多分これは戦後、
区画整理された後の道だな。
と思い直すも、戦後の割に
道が細すぎるな。
でも、こういう裏の細い道は
楽しいな。
街の裏側が見え隠れする。
盆栽というには大きすぎる
松が空き地に20くらい並べ
られてたり、昭和の自動販売機
が役目を終えて、ひっそり
サビてたり、壁面のコンクリが
剥がれ、剥き出しになった鉄筋が
赤茶色に錆びてたり、
至る所に街の歴史がひっそり
裏側に佇んでいる。

しかも初めて通る道だから、
ワクワクする。
そんなことを思いながら
サキチヨを見ると、
もう先ほど振っていた手は
だらんと垂れ下がり、
無口になっている。
そう、もう疲れている。

江波を探索し、橋を渡って
吉島のほうに行ってみようと
思っていたけど、止めて帰路。

途中、スーパーに寄ろうと
するも、人が多いので中に
入るのを止めて、近くにいた
キラーマシーンの高確率を
狩って帰宅。

サキチヨは疲れたと言って
無気力の木偶(デク)に
なり下がった。
木偶はダランとして
布団とソファを行き来し、
「散歩をすると、一日を
無駄にする。私の一日は
終わった」と午前11時半に
言い残し、寝転がって
猫の動画をジッと観ていた。

木偶を傍目にサンデーアプリで
ずっとコナンを読んでいた。
夕方ごろ、木偶が立ち上がり、
なにやら麺を茹でていた。
こないだtooniceでモノを
買ったときにオマケでもらった
冷麦を茹でいたので、一緒に喰った。
美味かった。
サキチヨはアマゾンプライムで
千鳥の番組を観ていた。

夜は広島バンドオンライン呑み会。
おっくんの娘さんが二人とも
大きくなっていて時の流れを感じた。
おっくんの娘はこんなにも
大きくなっているのに、僕らは
2010年初頭からずっと変わらない
シモカド弄りをしている。
うーん。と思いつつも、
やっぱりシモカド弄りは
止められないな。思い至る。

日が変わる頃に就寝。

日曜。
起きるとサキチヨはまだ
木偶だった。
木偶は虚ろな目で虚空を
眺めていたので、僕は
風呂を沸かして風呂に入った。
風呂上がりに使うドライヤー
を最近変えた。
僕は髪が長いくせに
髪を乾かす時間が嫌いだ。
というか、ドライヤーを
かけることが嫌いだ。
なぜなら面倒くさいから。
でも、濡れたままだと
禿げるというので、これは
一大事と思ってなるべく
ドライヤーはかけるように
していたけど、面倒くさい
ときは放置していた。
放置していると世間がいうように
頭皮に良いことはひとつもない
らしく良いことは何もなかった。
そこで短時間で乾かせる
ドライヤーがあればよいのでは?
と調査を始めた。
するとサキチヨがシャープ製の
ドライヤーを見つけ、その
ドライヤーを紹介する記事を
送ってくれた。
見ると、ロン毛のみすぼらしい
おっさんが2週間、このドライヤー
を使用するとカスッカスの
おっさんのみすぼらしい髪に
キューティクルが生まれていた。
もはや短時間で乾かせるという
初期の動機は忘れ、おっさんの
ようなキューティクルが欲しいと
思いはじめ、悩んでいたら
サキチヨが知らぬ間に購入していた。
どうやらサキチヨも購買意欲を
ガンガンに刺激されていたらしい。
17000円のドライヤー。
人生でドライヤーの高額商品を
買う日が来るとは。。
で、ドライヤーを試すこと数日。
キューティクルこそ出ないものの
僕のカスッカスの髪の毛に潤いが
点在しはじめていた。
高額商品万歳。
サキチヨも使用しているのだが、
もともと普通の髪質だったから
なのか、効果は絶大で
「このドライヤーがあれば
シャンプーだけでOKや。
トリートメント不要や。」
と言ってた。
確かにシャンプーだけだとは
思えないぐらい髪がサラサラ
している。今のところ、
一番得をしているのはサキチヨだ。
そりゃ、高額商品にも関わらず
ポチるスピードが早いはずだ。

そして風呂から上がり、
木偶を眺め、カレーを
作った。ほうじ茶の答えが
まだ見つからない。
見つからないものの
シナモンはすぐ油に匂いが
移るから早めに抜くとか
大量にほうじ茶を沸かし
少量ずつ馴染ませ、煮詰めて
いくとか学びは結構あるが
満足にはほど遠い。
今のとこ、一番ほうじ茶感と
カレー感が混じるのは、
ほうじ茶を少しずつ馴染ませ、
最後にほうじ茶の葉っぱを
ミキサーでパウダー状に
したものを自分が思っている
倍の量振りかける。
という方法なのだが、
これはただただ最後の
パウダーが効いてほうじ茶が
香るというものなので、
考えてるほうじ茶カレーの
ゴールとはちょっと違う。
試行錯誤だな。

そこからコナンを読んで、
ようやくコナンがジョディ先生が
FBIの人間であることを把握した
あたりで無料ページが終了。

次にジャンプアプリで
箏漫画「この音とまれ!」を
読み始める。
さくさく読めて面白い。
これ絵は明らかに
リボン系だな。と勝手に
思いつつ読む。
個人的な印象は
絵柄は小花美穂が絵が
上手になった感じ。
割と性善説の漫画で
安心して読めるところもいい。
無料ページを一気に読む。
全国大会出れるかのぅ。

その後、美食探偵を
オンタイムで視聴して
就寝。