夢魔祓いの聖女様が、夢と現実の両面から攻略され、淫紋を刻まれてしまう話
内容紹介(本文より抜粋)
「妹を、よろしくお願いいたします!」
女性のほうも心得たもので、すぐに部屋の外へと出て行った。
「――わたくしはあなたを見守り、支えるための存在です」
ミレーヌ様は誰にともなくつぶやき、胸の前で小さく手を合わせてから、ベッドの布団に入り込んでいった。そうして、少女を抱き抱えるようにして目をつむる。
ぼくはそこまで見届けると、部屋を辞してゆっくりと扉を閉めた。
(中略)
頭上から降り注いでくるのは、聞き覚えのある女の声だった。見上げると、そこには先ほどまで会話していたはずの女性が立っている。ただし、その姿は一変を遂げており、背中からは翼状の器官が伸び、頭部にも角らしきものが生えていた。
どうやらこの女性までもが夢魔であったらしい。真の姿を露わにしているにもかかわらず、邪気をほとんど感じさせないあたり、相当に上位の存在なのだろう。ミレーヌ様ですら感知できなかったほどなのだから、現世に顕現してから長いのかもしれない。
「このっ……! 卑怯者が……!」
立ち上がろうと試みたが、四肢は言うことを聞かず、結局、這いつくばったまま精一杯の悪態をつくしかなかった。
そんなぼくを見下ろして、女性――いや、女型の夢魔はクスリと笑う。
「あなたはそこであの聖女が料理される様子を眺めていなさい。彼女ったら、ずーっとお預けを食らい続けてたから、きっといい声で鳴くわよ」
言い終えると、夢魔は身を翻し、ベッドへとつかつかと歩み寄っていく。
そして、夢魔である少年と少女に加わり、その白い柔肌をさわりさわりと撫で上げれば、
「ああっ! あはぁん!!」
ミレーヌ様は全身を打ち震わせながら、悩ましい声を上げた。
打てば響く嬌声に夢魔は舌なめずりをしてみせると、鎖骨の窪みを起点に、乳房を通りさらには腹部に薄く浮き出た腹筋に沿って、人体のありとあらゆる性感に指を這わせる。
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